利府町 館山公園(利府城址)
 ちょうど桜が満開のときに利府町の館山公園に行くことができました。樹齢百年以上といわれている桜は本当にきれいでした。
 利府城は伊達政宗家臣、留守政景の居城でした。政景は政宗の叔父にあたる人で武勇に優れた猛将です。もともと留守氏は岩切にある高森城を居城としていましたが、伊達政宗の勢力下になったころには利府城に移っていたと思われます。
 ここ利府城では後の水沢伊達家の祖、留守政景の長男、宗利が生まれています。ちなみに政景の奥さんは黒川月舟斉晴氏(戦国時代、黒川郡を所領とした武将)の娘さんです。


 
 留守政景は一時期、大郷町の大谷保(現在の大谷地区)で暮らしていたことがあります。高森城から利府城に移るまでの間です。この時期は豊臣秀吉が全国を統一するかどうかの間際のときです。
 大郷町といえば大松沢実元ですが、政宗が実元に宛てた書状の中に「政景とよく話し合って北辺の警護を頼む」というのがあります。

 そういうことですからきっと政景と実元はかなり親しい関係にあったと思われます。

 留守政景の菩提寺は岩手県水沢市の大安寺です。供養塔などはありませんでした。しかし、この大安寺、場所が水沢の飲み屋街の入り口にあります。酒豪で知られた政景ですからきっと満足されていることでしょう。
 
 利府城の公園内には子供たちが遊ぶ木製のアスレチックがいろいろありました。木製と言うことはシロアリのエサなので、案の定、一部の遊具が食害にあっていました。右の写真の部分は釘で板を止めていたけれど、下部がシロアリの食害にあったため釘が外れて板がめくれあがっていました。公園内は不特定多数、特に子供がよく遊ぶところなので薬剤によるシロアリの駆除はできません。よって対策としては定期的に点検し、シロアリが居たら天然の薬剤(木作液やヒバ油など)で随時駆除していく方法か、木製をあきらめるか、などのちゃんとしたシロアリ対策を考えないと事故につながると思います。  
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