美里町 旧小牛田町 小牛田公園(素山公園)
 美里町(旧小牛田町)にある小牛田公園、通称素山公園は桜の名所として知られています。公園内には桜のほか野球場やアスレチック、古墳などもあります。この日は桜は散り始め、古墳のこともさっぱりわからないのでぼーっと園内を歩きましが、前方に小さく銀色に光るものを発見。おおっラッキー、そそくさと懐にしまうと足早にその場を離れるのでした。
 園内の端のほうにあった後藤神社古墳。神社なのか古墳なのかつっこみたいところ。後藤ってことは伊達政宗時代にこの地に配された後藤信康もしくはその子孫のゆかりの神社ではないのでしょうか。ちなみに明治まで後藤氏がいたところは、この公園の近くの鶴頭公園(鶴頭城址)です。

 後日、調べてみたらやはりこの神社は後藤氏にゆかりがありました。昭和4年、後藤氏累代の霊を祀るため後藤神社を創建しました。昭和6年、落成式挙行の際には公爵、近衛文麿(この方は太平洋戦争開戦直前に設立した東条英機内閣の前の内閣総理大臣)から「後藤神社」の掛け軸を贈られたそうです。
 この経緯から想像すると「古墳」と名がついたのはそれよりも後のことになるのではないかと思います。

 神社の後ろのほうにあった柵はシロアリに食べられまくっていて、すでに倒れていました。このシロアリにはばちがあたると思いつつも、そんなことはお構いなしのシロアリはまさに怖いもの知らず。ある記録によると1579年、スペインの艦隊(当時、スペインの艦隊は無敵艦隊と呼ばれ向かうとこ敵無し)が港に停泊中、シロアリによって壊滅しています。幸い日本にはそれだけ強力なシロアリはいません。もしいたら歴史が変わっていたことでしょう。
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